【2030年の物流業界予測:矢野経済研究所調べ】深刻な人手不足の影!7億4600万トンの荷物が運べなくなる恐れ?

■トラックドライバー人口減少と労働時間短縮が招く需給ギャップ

 矢野経済研究所は5月15日、2030年の物流業界に関する調査結果を発表した。

 2022年度の営業用貨物自動車による国内貨物輸送量は25億5800万トンで、2030年度の需要量と供給可能量の差は年間で7億4600万トンになると予測されている。この差は、1ヵ月あたり6200万トンに相当し、約11.5日分の荷物が運べないということである。

 2030年度の営業用貨物自動車による国内貨物輸送量は27億1900万トンと推計されており、2022年度比で106.3%、2019年度比で95.7%となる。トラックドライバー人口は59万人と予測され、2020年比で75.7%、2000年比では60.6%まで減少する見通しである。

 需給ギャップを解決するための施策として、トラック積載効率の向上、モーダルシフトの進展、荷待ち・荷役時間の削減が考えられる。しかし、積載効率50%という目標を達成するためには、トラックドライバーの待遇改善も含めた複合的な取り組みが必要である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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