【株式評論家の視点】フリークアウトは広告効果最大化で強さ、前9月期40%超の増益
- 2015/10/6 10:17
- 株式評論家の視点
フリークアウト<6094>(東マ)は、広告主・マーケターの課題をテクノロジーで解決するマーケティング・テクノロジー・カンパニーとして、RTB技術及びビッグデータ解析技術をコアとするDSP事業を展開し、幅広い業種における広告主の広告効果の最大化に取り組んでいる。同社グループは、前2015年9月期第2四半期からM.T.Burn株式会社を連結子会社化し、ネイティブ広告ネットワークに注力し媒体社に対する収益最大化に注力している。
前2015年9月期第3四半期業績実績は、売上高31億0500万円(前年同期比31.2%増)、営業利益4900万円(同67.4%減)、経常利益4200万円(同69.4%減)、純利益4900万円に着地(同21.0%増)に着地。
2015年9月期業績予想は、売上高45億円(前の期比39.5%増)、営業利益1億1000万円(同42.5%減)、経常利益1億2000万円(同30.3%減)、純利益9000万円(同82.3%増)を見込んでいる。
M.T.Burnの連結子会社化で広告枠の仕入れが先行することや人件費が増加することなどの要因で前15年9月期は減益を見込んでいるが、2017年9月期に売上高100億円、非DSP商材(ネイテイブ、ソーシャルなど)の高粗利化を目指すとしており、来16年9月期業績は増益に転じる可能性がある。
株価は、昨年7月30日につけた上場来の高値8620円から本年9月30日に上場来安値1005円と88%調整し休養十分。5日移動平均線を上回り目先リバウンドが見込まれる位置にある。10月に入り同社が交流サイト(SNS)や動画サイトに効率的に広告を配信できるシステムを開発と伝わっており、ネット広告の多様化に対応した取り組みが見直されている。29日に予定される9月本決算の発表を前に期待先行の動きも予想される。(株式評論家・信濃川)