一正蒲鉾が年初来の高値を更新、「かまぼこ原料、先高観」と伝えられたが後場一段高

■四半期決算では原材料価格の上昇一服が寄与としたが買い材料の見方

 一正蒲鉾<2904>(東証プライム)は5月20日の後場一段と強含み、14時にかけて779円(17円高)まで上げて2日ぶりに年初来の高値を更新し、約8か月ぶりの770円台に進んでいる。「かまぼこ原料、先高観再び、北米産すり身の生産費用上昇」(日経電子版5月20日13時台)と伝えられ、同社株や紀文食品<2933>(東証プライム)に連想が波及している。

 一正蒲鉾の第3四半期決算(2023年7月~24年3月・累計、連結)では、水産練製品・惣菜事業の収益について、「主原料であるすり身をはじめとした原材料価格の上昇が一服し、(注略)電気料金が想定を下回ったため前年同四半期を上回る結果となった」(決算短信)とした。このため、すり身の値上がりは逆風になるが、株式市場関係者からは値上げの正当な理由になり価格改定効果が期待できる、といった見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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