【引け後のリリース】シカゴ大がオンコセラピー・サイエンスの研究成果を公開

引け後のリリース

■新規抗がん剤に関する成果でバイオ関連株人気に乗る可能性

 オンコセラピー・サイエンス<4564>(東マ・売買単位100株)は6日、同社が新規抗がん剤(低分子化合物)を開発中のタンパク質キナーゼTOPK(T-LAKcell-originated protein kinase)に関して重要な働きが見つかり、共同研究者のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授のグループによって論文が公表されたと発表した。

 発表によると、この酵素は、多くのがんにおいて発現が増加していること、また、がん細胞の増殖に不可欠であることがわかっており、当社ではOTS964等のTOPK阻害化合物を開発中。今回の研究では、TOPK阻害剤が、予後の悪いことが知られているFLT3-ITD変異を持つ急性骨髄性白血病に対して非常に効果的に働くことを明らかにしたもの。TOPK阻害により同白血病細胞中のFLT3タンパクが消失し、細胞死が誘導される。本研究成果によって、TOPK阻害剤が同白血病治療のために応用可能であることが示された。

 株価は2014年11月の736円を高値に長期調整基調が続いているが、全体相場が急落した15年8月下旬の220円を下値に切り返す展開となり、6日の終値は337円(15円高)となった。

 5日の夕方から15年のノーベル賞の受賞者の発表が始まり、受賞第1号に北里大学の大村智特別栄誉教授が選ばれたことから、6日の相場では医薬品株やバイオ関連株の動意が活発化した。8日からは日本がん学会が始まるため、少なくとも今週中は材料含みで推移する可能性がある。

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