出光、ENEOS、トヨタ、三菱重工がCN燃料導入・普及検討開始、2030年目標に官民連携でシナリオ策定

■液体のCN燃料に注目、エネルギーセキュリティ確保も視野

 出光興産<5019>(東証プライム)、ENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)のENEOS、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)および三菱重工業<7011>(東証プライム)は5月27日、カーボンニュートラル(CN)社会の実現を目指し、自動車の脱炭素化に貢献する「CN燃料」の導入・普及に向けた検討を開始したと発表。4社は、2030年頃のCN燃料の導入を目指し、日本国内において供給、技術、需要の各方面で主要な役割を果たすことを目指していく。

 CN燃料とは、製品ライフサイクル全体でCO2排出量を抑える燃料の総称であり、水素とCO2を原料とする合成燃料(e-fuel)や、植物を原料にしたバイオ燃料などが含まれる。特に液体のCN燃料は、エネルギーの保存と輸送において優れた特性を持つため、輸送可能なエネルギー源として適している。

 4社は、日本の自動車市場におけるCN燃料の導入シナリオやロードマップ、必要な諸制度について議論・検討し、製造の実現可能性を調査する予定。各社はそれぞれのビジョンに基づき、CN燃料の早期導入・普及に向けた取り組みを進めており、連携を強化することでCN社会の実現に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る