【株式市場】TPP関連株は物色交代の印象だが日経平均は高く5日続伸

株式市場

◆日経平均の終値は1万8186円10銭(180円61銭高)、TOPIXは1475.84ポイント(11.92ポイント高)、出来高概算(東証1部)は24億3836万株

 6日後場の東京株式市場は、10月下旬にも日銀の金融政策の発動があるかも知れないといった期待が強まる一方、為替が円高ドル安基調を強めたため、日経平均は前場の高値1万8372円72銭(367円23銭高)を抜けずに一進一退となった。取引時間中としては9月17日以来の水準を回復し、大引けは5日続伸。東証マザーズ指数は後場軟化して昨日までの4日続伸から小反落となった。

 後場は、TPP(環太平洋経済連携協定)関連株の物色に銘柄交代の様子があり、ここ連日高値の六甲バター<2266>(東1)が後場は一転軟調に転じた一方、三菱食品<7451>(東1)が後場一段高。材料株物色が強まり、ワタベウェディング<4696>(東1)はPBR0.5倍の割安さなどから出直りを強め、ブイキューブ<3681>(東1)はシンガポール企業の買収などが好感されて高値を更新。パシフィックネット<3021>(東マ)は11時過ぎに発表した光通信<9435>(東1)との提携が好感されて後場ストップ高。田中化学研究所<4080>(JQS)は独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題を機に電気自動車や燃料電池車への世代交代が早まるなどの期待が言われて急伸。

 東証1部の出来高概算は24億3836万株(前引けは10億4951万株)、売買代金は2兆3947億円(同1兆782億円)。1部上場1899柄のうち、値上がり銘柄数は1363(同1498)銘柄、値下がり銘柄数は448(同335)銘柄。

 また、東証33業種別指数は28業種(前引けは32業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、水産・農林、鉄鋼、倉庫・運輸、情報・通信、精密機器、鉱業、石油・石炭、パルプ・紙、機械、などとなった。

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