【株式市場】日経平均は44円安、国内金利が高止まりの割に為替が円高にならないとされ次第に復調

◆日経平均は3万8855円37銭(44円65銭安)、TOPIXは2768.50ポイント(2.14ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は15億47万株

 5月28日(火)後場の東京株式市場は、国内金利が高止まりの割に為替が円高にならないとされる中で、前場軟調だった日立<6501>(東証プライム)やトヨタ<7203>(東証プライム)が次第に持ち直して一時小高くなり、反落していた東京エレク<8035>(東証プライム)が下げ幅を縮小するなど半導体関連株には持ち直す銘柄が増え、ソニーG<6758>(東証プライム)は一段強含んで推移。三井住友FG<8316>(東証プライム)や第一生命HD<8750>(東証プライム)は一段と上げて続伸となった。海運株も一段高。日経平均は19円安で始まり、もみ合いながら下値をセリ上げ、大引けは前日比反落だが小幅安。TOPIXは小高くなり反発相場となった。

 後場は、北海道電力<9509>(東証プライム)が一段ジリ高となり他の電力株も堅調で、生成AIの普及による電力消費の急増観測など材料に軒並み続伸。古河電工<5801>(東証プライム)も一段と上げ銅価格高や政府の風力発電網の拡充政策など材料視。岡野バルブ<6492>(東証スタンダード)も一段と上げ電力株高に連れて電力設備向け拡大などに期待。伊勢化学<4107>(東証スタンダード)も一段と上げ曲がる太陽電池関連株人気が再燃の様子。すららネット<3998>(東証グロース)は後場寄り後に一段と上げてストップ高となり日本最大級の学校数を展開する専門学校グループの「すらら」導入発表を好感。CYBERDYNE<7779>(東証グロース)も後場寄り後に一段と上げ東南アジアでの大口受注など好感。

 28日新規上場となった学びエイド<184A>(東証グロース)は1282円(公開価格970円の32%高)で初値をつけ、高値は前場の1300円(同34%高)。後場は売買交錯となり大引けは1140円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億47万株(前引けは7億5407万株)、売買代金は3兆7244億円(同1兆9149億円)。プライム上場1649銘柄のうち、値上がり銘柄数は631(前引けは752)銘柄、値下がり銘柄数は955(同819)銘柄。

 東証33業種別指数は16業種(前引けは15業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、非鉄金属、海運、鉱業、繊維製品、石油石炭、保険、その他金融、建設、化学、ガラス土石、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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