パイオラックスが後場一段高、「配当性向100%」を1年間延長、期待強まる

■2027年3月期まで延長、ROEやEVAスプレッドの向上に取り組む

 パイオラックス<5988>(東証プライム)は5月29日の後場、一段と出直りを強め、13時を過ぎては2250円(51円高)まで上げて直近の出直り相場の高値に進んでいる。13時に「配当政策の変更」を発表し、連結配当性向100%を更に1年間延長して2027年3月期までの5期間とすることなどを開示、好感されている。今期・25年3月期の配当額は前期に実施した創業90周年の記念配当が無くなることなどで減額を予定するが、中期的な期待は大きいようだ。

 発表によると、株主価値、企業価値の向上を図るために、最大より最良を目指す「質重視」の経営方針に基づいて収益力の向上などを目指す。中期経営計画(2024年から2026年の3年間)で当初掲げていたROE(株主資本利益率)と現状のROE水準に未だ乖離が見られることから、配当性向100%を更に1年間延長することにより、ROEおよびEVAスプレッド(本質的な収益力が資本調達コストをどれだけ上回っているかを測る指標)の向上に継続して取り組む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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