JR東日本など首都圏鉄道8社、磁気乗車券からQRコード乗車券へ移行、2026年度末から順次実施

■リサイクル容易な用紙採用で環境配慮、非接触で利便性向上、システム一元化で発券効率化

 京成電鉄<9009>(東証プライム)、京浜急行電鉄<9006>(東証プライム)、新京成電鉄、西武鉄道、東京モノレール、東武鉄道<9001>(東証プライム)、JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)、北総鉄道の8社は5月29日、2026年度末以降、順次、磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券(QR乗車券)への置き換えを実施することを発表した。鉄道の乗車券は引き続きSuica・PASMOなどの交通系ICカード、各社のチケットレスサービスを主体とするが、持続可能なシステムへの移行と環境負荷軽減のため、磁気乗車券をQR乗車券に切り替える。

 QR乗車券への置き換えの主な目的は3点ある。1つ目は、磁気乗車券用の出改札機器の仕組みが複雑で専門性が高いため、中長期的な持続が困難となっている点を解消すること。2つ目は、磁気乗車券の用紙はリサイクル時に金属層の分離が必要で環境負荷がかかるが、QR乗車券なら環境にやさしい用紙が使えること。3つ目は、非接触のQR乗車券なら出改札時の不具合が減り、利用者サービスが向上すること。

 対象は各社の自動券売機から発券する普通乗車券(近距離券)。QR乗車券はQRコードを出改札機のリーダーにタッチして利用する。QR乗車券の情報は8社共用のサーバーで一元管理され、会社間の相互発券も可能となる。具体的な開始時期は今後案内するが、8社は関係他社とも調整を進めながら、持続可能な鉄道サービス提供に向けて連携を深めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■メガバンク、地銀、生保、商社、鉄鋼など厳選銘柄  日米のマーケットは、中央銀行の金融政策が「ハト…
  2. ■メガバンク株:政策金利引き上げで利ザヤ拡大  決め打ちしていいのか大いに悩ましい。メガバンク株へ…
  3. ■優待利回り高配当銘柄、優待常連銘柄も要チェック  今週の当コラムでは、株主優待制度関連株に注目す…
  4. ■サプライズ優待がもたらす、株主還元策の新たな潮流  「恐れ入りました」と脱帽する以外にない。株価…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る