■経営資源の有効活用など図る、1株利益は従来予想の5.9倍に
第一屋製パン<2215>(東証スタンダード)は5月30日、反発相場となり、朝方に9%高の639円(56円高)まで上げた後も600円台で売買され、昨29日につけた年初来の安値から大きく切り返している。29日の夕方、固定資産の譲渡による特別利益の計上と今期・2024年12月期の純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)予想の大幅な増額修正を発表、好感されている。1株利益は従来予想の5.9倍に、前期実績の3.4倍になるとした。
経営資源の有効活用と財務体質の強化を図るため、保有する賃貸用不動産(千葉県松戸市)を売却し、これにともなう譲渡益約13億65百万円を特別利益に計上する見込みとした。不動産の引渡日は24年5月31日(予定)。これを受け、今期・24年12月期の連結業績予想のうち、親会社株主に帰属する当期純利益の予想を従来の2億70百万円から16億円の見込みに修正した。これにともない、1株利益は231円10銭(従来予想の5.9倍、前期実績の3.4倍)に修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)