■まず火力で1か月あたり約6億円の費用削減効果を確認
グリッド<5582>(東証グロース)は6月3日、午前11時頃から急伸して一気にストップ高の2865円(500円高、21%高)まで上げ、前取引日の年初来安値から急反発となっている。「北海道電力と火力・水力需給計画最適化システム『ReNom Power』のAIエンジンを開発」と発表しており、買い材料として注目されている。25年春頃の本格導入を目指す。
発表によると、北海道電力<9509>(東証プライム)では、脱炭素社会の実現および発電コストの低減に向けて、水力発電を有効活用することにより、火力発電所の稼働を抑制して化石燃料の消費量が最小となるよう需給計画を策定している。同電力は、14水系53箇所と、日本国内でも多くの水力発電所を保有しているため、日々の需給計画の策定において膨大な時間を要している。2022年9月から同AIエンジン開発に着手し、このうち、火力発電の需給計画最適化システムについては、24年3月に運用を開始し、燃料消費量削減により1か月あたり約6億円の費用削減効果が得られることを確認している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)