NTTドコモがAALTO商用化へ、成層圏から通信・観測サービスを提供する無人飛行体

■Space Compass、エアバスと資本業務提携

 NTT(日本電信電話)<9432>(東証プライム)グループのNTTドコモ、Space Compassは6月3日、エアバス・ディフェンス&スペース、AALTO HAPS LimitedとHAPS(High Altitude Platform Station:高高度プラットフォーム)の早期商用化を目的とした資本業務提携に合意したと発表。NTTドコモとSpace Compassが主導するコンソーシアム、HAPS JAPANを通じて、AALTOに対し最大1億ドルを出資する。

 同出資により、AALTOの商用ロードマップ実現を支援し、日本における2026年のHAPSサービス提供開始とグローバル展開をめざしていく。HAPSは地上約20km上空の成層圏を数か月に渡って無着陸で飛行し、地上への通信・観測サービスの提供を行う無人飛行体。通信環境が整っていない地域も高速大容量通信が可能となる。

 AALTOが製造および運用するHAPS「Zephyr」は、2022年に無人航空機として世界最長となる64日間の滞空飛行を実現するなど、高度な航空技術を有している。この技術に加えて、NTTドコモの地上ネットワークの専門知識と、エアバスの高度な観測ソリューションを組み合わせることで、HAPSベースの非地上ネットワークにおいて日本が主導的な地位を握ることが可能となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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