■今期は営業利益14%増など連続最高を見込む、PBR向上への期待も
極洋<1301>(東証プライム)は6月4日、3850円(30円高)まで上げた後も堅調に売買され、水産株3銘柄の中で唯一値上がりして4日続伸基調となっている。国産養殖クロマグロ事業などに特色があり、2024年3月期の連結決算は売上高が小幅減だったが各利益は過去最高値を更新し、今期・25年3月期は売上高3000億円(前期比14.7%増加)、営業利益100億円(同13.6%増加)、当期純利益は70億円(同17.9%増加)を見込み、連続での最高更新を想定する。PBR(株価純資産倍率)が0.7倍台のため、東証が求める水準とされる同1倍台以上に向けた取組などに期待が強いようだ。
今期以降は、海外事業拡大に向けた海外生産・販売拠点の拡充、養殖事業の収益性向上、消費者ニーズを捉えた商品力の強化、などを推進し、輸出品を中心とする新会社を北海道に24年7月に設立(予定)し24年9月の稼働開始を計画。また、ベトナムに設立した食品生産会社は24年度中に稼働の予定で、米国の北米向けカニ風味かまぼこ製造会社は24年度中の稼働を予定する。償却負担はあるが、25年3月期も連続最高益を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)