【株式市場】日経平均は85円安、日立や東エレなど円高でも買われる様子あり後場持ち直し下げ幅縮める

◆日経平均は3万8837円46銭(85円57銭安)、TOPIXは2787.48ポイント(10.59ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は17億486万株

 6月4日(火)後場の東京株式市場は、円相場が前場の円高水準を上回って一段円高になったことなどを受けてレーザーテック<6920>(東証プライム)が一段軟化し、認証不正問題の自動車株も全般に一段軟化して一進一退となった。一方、東京エレク<8035>(東証プライム)は13時頃から小高くなり、昨年来の円安過程で外人株主がドル換算の株価下落を嫌い大幅減と伝えられていたため、円高で海外資金が回帰の期待の見方。円高でも日本製鉄<5401>(東証プライム)や日立<6501>(東証プライム)は次第高となりTDK<6762>(東証プライム)や太陽誘電<6976>(東証プライム)も一段ジリ高。日経平均は前引けと同水準の175円安で始まり、13時半過ぎに27円97銭安(3万8895円06銭)まで持ち直し、大引けは小幅安で反落となった。

 後場は、マースグループHD<6419>(東証プライム)が一段と上げ、新株予約権の買取り消却など好感されて急伸。SHIFT<3697>(東証プライム)も一段と上げ米エヌビディアの半導体新製品など受け需要に追い風の見方。永谷園HD<2899>(東証プライム)は経営陣によるM&Aを受け終日買い気配のまま大引けにストップ高。岩崎通信機<6704>(東証プライム)はM&Aを受け2日続けて終日買い気配のまま大引けにストップ高。アトラG<6029>(東証スタンダード)は一時的な急伸だったがPCの長時間凝視などで発生するVDT症候群に関する検証が注目され急動意。ジィ・シィ企画<4073>(東証グロース)はデジタル決済関連の代理店契約など材料視されて急伸しストップ高。サーキュレーション<7379>(東証グロース)は業務提携など好感されて急伸しストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は17億486万株(前引けは8億6988万株)、売買代金は4兆2707億円(同2兆1584億円)。プライム上場1648銘柄のうち、値上がり銘柄数は794(前引けは732)銘柄、値下がり銘柄数は799(同848)銘柄。

 東証33業種別指数は11業種(前引けは8業種)が値上がりし、値上がり率上位は、その他製品、サービス、不動産、空運、倉庫運輸、電気機器、食料品、情報通信、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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