■日本システム技術やシステムディ、インプレスHDなどの大株主、完全子会社を企図
日本コンベヤなどの持株会社NCホールディングス<6236>(東証スタンダード)は6月5日、気配値のまま取引開始後にストップ高の2119円(400円高、23%高)に達し、急伸一段高となっている。4日の15時に、米投資会社ミリ・キャピタル・マネジメント・エルエルシー(MIRI Capital ManagementLLC、MIRI社)傘下の関連投資会社によるTOB(株式公開買付)とこれに対する賛同、および株主への応募推奨を発表。TOB価格は1株2208円としたため、買い先行となっている。
TOB期間は2024年6月5日から同年7月17日(水曜日)まで。完全子会社とすることを企図し、TOB成立後、NCホールディングス株式は上場廃止となる見込み。
発表によると、MIRIグループは米ボストンに本社を置き、主にアジアを中心とした新興国及び先進国における中小型株、特にテクノロジー及び工業セクターの企業に投資を行う投資会社。日本企業は総運用残高のうち最大で約40%を占めている。公表されている主な投資先としては、6月4日現在、日本システム技術株式会社(同社の23年11月13日付第2位株主)、システム ディ(同24年1月30日付「有価証券報告書」において第1位株主)、インプレスホールディングス(同23年11月14日付「第二四半期報告書」において第3位株主)、ユミルリンク(同社24年3月29日付「有価証券報告書」において第2位株主)がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)