■進行性多発性硬化症やALSの治療薬としても開発中
メディシノバ<4875>(東証スタンダード)(外国株)は6月5日、同社の主力開発品であるMN-166(イブジラスト)による様々な固形腫瘍の転移予防に関する新たな特許を、米国特許商標庁から承認されたと発表。この特許は、化学療法や免疫療法など他の治療法との併用により、すい臓がんから肺がん、乳がんなど幅広いがん種の転移を予防、軽減、または最小化させることを対象としている。
同特許は、経口投与での幅広い投与量や治療期間をカバーし、少なくとも2042年7月まで保護される。同社のCMOは「がんによる死亡の多くは転移によるもので、この特許は様々な固形がんの転移予防をカバーし、MN-166のがん領域における潜在的価値を高める」と述べた。
MN-166は、マクロファージ遊走阻止因子阻害剤等として働き、炎症性サイトカインを阻害する一方、抗炎症性サイトカインを活性化させる。神経変性疾患や依存症など多様な適応症で開発が進められ、今回の特許はがん転移領域でのさらなる可能性を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)