■会計処理は適切、受注高は第3四半期時点で前期分を上回っている
レーザーテック<6920>(東証プライム)は6月7日、3%高の3万5680円(1160円高)で始まり、9日ぶりの反発相場となっている。「空売り投資家として知られるスコーピオン・キャピタルが5日付のリポートで、レーザーテク株を空売りすると表明」(6月5日の日系電子版)などと伝えられていたが、6日夜に「一部報道についての補足説明」を発表した上、7日は、米マイクロン・テクノロジーのトップが「神奈川県内の開発拠点を拡充する考えを示した。米中対立が焦点となる中、半導体供給網で日本を重要拠点とする」(日本経済新聞6月7日付朝刊)と伝えられ、買い材料視されている。
「一部報道についての補足説明」では、投資ファンドのスコーピオンが「会計処理において完成品を意図的に計上しないことによる不正会計への疑義など」を示したが、「当社は、以下の通り、当該製品に対する旺盛な需要を受けており、また適切な会計処理を実施している」とした。「2024年6月期第3四半期までの累計の受注高は148,851百万円、うちACTISシリーズの受注高は68,406百万円。23年6月期通期のACTISシリーズへの受注額を第3四半期時点で上回っている」とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)