住友電工が最高値に迫る、ドイツで大型受注とケーブルメーカー買収、ウクライナ停戦の暁に復興需要で先行の期待

■受注総額は30億ユーロ(約5000億円)

 住友電気工業<5802>(東証プライム)は6月7日、上値を指向して始まり、取引開始後は2636.0円(122.5円高)まで上げて約1週間前につけた上場来の高値2677.0円に迫っている。6日、ドイツ送電会社向けの大型受注と陸上ケーブルメーカーの買収を発表し、期待の強まる相場になった。「受注総額は30億ユーロ(約5000億円)を超える大型プロジェクト」とした。

 ドイツ送電事業者Amprion社(アンプリオン、本社ドルトムント)から、525kV高圧直流XLPEケーブルプロジェクト「Korridor B V49」を受注、また同社の連系線プロジェクト「Rhein Main Link(ライン マイン リンク)」の一部のケーブル供給について優先交渉契約を締結した。この契約にともない、ドイツ国内に製造拠点を確保するため、陸上ケーブルメーカーSüdkabel社(ズートカーベル、本社マンハイム)の株式90%を取得し、本年10月1日(予定)に子会社するとした。欧州での拡大期待に加え、ウクライナで停戦が実現した場合の復興需要で先行する期待も出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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