アインHDは直近の下げを一気に奪回、6期ぶり最高益など好感され香港系投資ファンドからの書面は思惑材料に

■今期はアプリ機能強化などの積極投資や諸物価上昇などで減益を想定

 アインHD(アインホールディングス)<9627>(東証プライム)は6月7日、急反発となり、午前11時過ぎには7%高の6000円(381円高)まで上げた後も堅調に売買され、6日までの2日続落幅を完全に奪回している。6日の15時30分に発表した2024年3月期の連結決算が全体に2ケタの伸び率で親会社株主に帰属する当期純利益は6期ぶりに最高を更新。今期予想は微減を見込むが注目再燃となっている。また、6月4日には香港系の投資ファンドのオアシス(OASIS INVESTMENTS Ⅱ MASTER FUND LTD.およびOASIS JAPAN STRATEGIC FUND LTD.)からの株主提案受領を開示しており、思惑的な買いもあるようだ。

 24年3月期の連結決算は、売上高が前期比11.5%増加し、営業利益は同27.7%増加。親会社株主に帰属する当期純利益は同23.5%増加して114億01百万円となり、過去最高だった18年4月期の105億67百万円を6期ぶりに更新した。今期の連結業績予想は営業利益を12.9%減、親会社株主に帰属する純利益は19.5%減を見込み。諸物価の上昇継続に加え、顧客サービス向上のためのアプリ機能の強化などのシステム投資、ならびに人的資本経営推進のためのコスト増加を見込む。23年10月にはアイン薬局LINE公式アカウントを開設し、処方箋送信サービスのより手軽な利用が実現した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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