メガバンクのMUFGと三井住友FGがトヨタ株1兆3000億円超売却と伝わる
- 2024/6/7 13:17
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■国内最大の企業の持ち合い解消、象徴的な動き
トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は後場、79円安(2.41%安)の3194円(12時40分)まで下げて、下げ幅を拡大している。ブルームバーグの日本語版が正午ごろに、複数の関係者が匿名を条件に明らかにしたとして、「メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)<8306>(東証プライム)と三井住友フィナンシャルグループ(FG)<8316>(東証プライム)が、政策保有株として持つトヨタの株式売却を検討していることが7日分かった。」と報じた。
ブルームバーグの報道によると、2社のトヨタ株保有総額は時価で1兆3200億円。損害保険会社4社の保有分を含めると、合計で3兆2000億円を超える規模のトヨタ株が売却されることになるという。また、2メガバンクと損保4社の保有総額は、トヨタの時価総額の約6%に相当、トヨタによる自社株買いを活用して段階的に売却することで市場への影響を最小限に抑えるという。メガバンクなど大手金融機関との持ち合い解消が遅れていたトヨタの売却が実際に進めば、日本企業の政策株削減の取り組み加速を示す象徴的な動きとなるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)