三菱地所、東北初の高速道路IC直結「次世代基幹物流施設」開発計画始動

■仙台市太白区郡山北目地区に2030年代前半竣工予定

 三菱地所<8802>(東証プライム)は、宮城県仙台市太白区郡山北目地区にて新しい物流システムに対応した「次世代基幹物流施設」の開発計画を開始すると発表。6月7日、仙台市と仙台市郡山北目土地区画整理組合設立準備委員会との間で覚書を締結した。この計画は高速道路ICに直結した物流施設を整備し、2030年代前半を目途に延床面積約27万3000平方メートルの規模で完成を目指していく。

■自動運転トラックや後続車無人隊列走行も受け入れ

 この施設は、レベル4自動運転トラックなどの次世代モビリティを受け入れ、物流業界の人手不足を解消することを目指していく。また、国が2040年までに実現を目指す「フィジカルインターネット」に寄与することも視野に入れている。専用ランプウェイを設けることで、自動運転トラックが一般道に下りることなく施設を利用できるようになる。さらに、現在実用化されているダブル連結トラックも受け入れ可能な施設となる予定。

 三菱地所は、東北圏における基幹物流施設として関東圏とネットワークを構築し、物流IoTなどの最先端技術に対応する拠点として位置づけている。また、京都府城陽市や関東圏、中京圏でも同様の施設の開発を進めている。レベル4自動運転トラックによる幹線輸送を手掛ける株式会社T2と提携し、効率的な輸配送と環境負荷低減を図っていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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