■グローバルな電力需要の増加、大規模なグリッド拡張需要などに対応
日立製作所<6501>(東証プライム)は6月10日、再び一段高となり、取引開始後に4%高の1万7000円(650円高)まで上げて4日ぶりに上場来の高値を更新し、その後も1万6900円をはさんで活況高となっている。前取引日・7日の夕方に事業戦略資料(「コネクティブ戦略」「グリーン戦略」「デジタル戦略」)を開示し、「グリーン戦略」では「生成AI×エネルギー転換により生み出される前例のない機会」などとする取組方針を示し、期待が強まっている。
同戦略では、「データセンターの総電力消費量は、2022年の460TWh(テラワットアワー)から26年には1000TWh超に達する可能性があり、この需要量は日本の電力消費量にほぼ相当する」などとし、2050年までのグローバルな電力需要の増加、大規模なグリッド拡張需要、再生可能エネルギーの拡大、などに対応する方針を示した。
また、鉄道事業では、米メリーランド州に最先端のデジタルファクトリーを構築中で、「7000万ドル相当の車両工場と800ヤードの試験線により、ワシントンDC地域の地下鉄用新車両をはじめ、北米全土の鉄道用列車の製造が可能」になるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)