【株式市場】前場の日経平均は188円高、金利上昇でも不動産、商社株などに高い銘柄あり地合いの強さみせる

◆日経平均は3万8872円19銭(188円26銭高)、TOPIXは2774.37ポイント(19.34ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億7776万株

 6月10日(月)前場の東京株式市場は、11日から14日にかけて日米の金融政策決定会合が開かれることなどを受け、国内長期金利が再び上昇して1.0%台に乗り、三井住友FG<8316>(東証プライム)が2007年以来の高値に迫るなど銀行・保険株の上げが目立った。一方、ホンダ<7267>(東証プライム)などの自動車株や野村不HD<3231>(東証プライム)なども堅調で、金利上昇が必ずしも相場に悪影響を及ぼさない展開になった。日立<6501>(東証プライム)は事業戦略の開示を受けて上場来の高値。日経平均は5円高で始まり、波状的に上値を追いながら午前11時前に227円16銭高(3万万8911円09銭)まで上げ、前引けも上げ幅を保って推移した。

 半導体株は高安混在だったがレーザーテック<6920>(東証プライム)は2日続けて回復。カナモト<9678>(東証プライム)は第2四半期決算が好感されて上げ、ベステラ<1433>(東証プライム)は第1四半期決算が好感されて出直り急激。三ッ星<5820>(東証スタンダード)は3月決算と今期予想など連日好感され2日続けて大幅な出直り。ジェイフロンティア<2934>(東証グロース)はオンライン服薬処方サービスのドラッグ大手への採用など好感され活況高。

 東証プライム市場の出来高概算は6億7776万株、売買代金は1兆6345億円。プライム上場1647銘柄のうち、値上がり銘柄数は1262銘柄、値下がり銘柄数は338銘柄。

 東証33業種別指数は29業種が値上がりし、保険、石油石炭、ゴム製品、輸送用機器、陸運、銀行、倉庫運輸、電力ガス、非鉄金属、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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