■安全運転を維持するためのトレーニング手法の開発
SOMPOホールディングス<8630>(東証プライム)傘下の損害保険ジャパンとAI教習所は6月10日、データドリブンな運転評価に基づく新ソリューションの検討・開発および新サービスの構築を目的として、共同研究契約を締結したと発表。高齢ドライバーの増加に伴う交通事故の問題や、ドライバー不足による物流・運送業界の課題、移動弱者の増加など、社会やライフスタイルの変化に起因する新たな交通問題に対応するためである。
同研究では、両社が持つデータやノウハウを共有し、複合視点による運転評価に基づいて、高齢者を含む個人や法人ドライバーの運転寿命を延伸し、安心で安全な運転ができる環境を構築する「運転の人間ドック」構想の実現を目指していく。医療など関係者が連携し、運転者の健康状態や運転能力を総合的に評価し、適切なサポートやトレーニングを提供することで、安心で安全な運転継続を促す環境形成を狙う。
具体的には、損保ジャパンがテレマティクス技術を活用したドライブレコーダーなどから運転挙動データを収集・提供し、AI教習所がAI教習システムから運転技能データを収集・提供するとともに運転トレーニング手法を開発する。さらに両社はパートナー連携を進め、様々なセンシング技術から得たデータを複合的に検証し、ドライバーの属性に応じた運転評価方法の開発と、評価に基づくパーソナライズされたトレーニングを提供することで、安全運転を促すエコシステムの形成を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)