■国内バイオロジクス産業の発展に向けた新たな連携契約
キッズウェル・バイオ<4584>(東証グロース)は6月11日、一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET、本部:兵庫県神戸市)との間で業務委託契約を締結したと発表。同契約の目的は、バイオ医薬、特に抗体医薬を中心とした新規創薬モダリティの開発・製造に精通した人材の育成を通じて、新たな医薬品の創出とバイオロジクス産業の発展を支援すること。これにより、両社はバイオ人材の育成と産業の発展を目指し、協力体制を強化していく。
同契約の主な内容としては、バイオロジクス分野における製造・分析機器等に関する教育研修や、バイオロジクス分野の開発全般に関する教育研修、さらに連携強化に向けた活動が含まれる。キッズウェル・バイオはこれらの研修を活用し、自社のバイオ人材の育成を図る一方、BCRETはバイオベンチャーのニーズに応じた教育・技術研修を提供することで、国内のバイオロジクス産業の底上げを目指していく。
キッズウェル・バイオは、2001年の設立以来、バイオ医薬品の研究開発に注力し、2023年には第4製品目のバイオシミラーを日本市場に投入するなど、実績を積み重ねてきた。BCRETも2017年の設立以来、バイオロジクス分野の教育実習や研究を推進しており、今回の契約により両社はさらに連携を深める。これにより、国内バイオロジクス産業の課題解決と新技術の開発促進が期待される。今後、業績への影響は軽微だが、中長期的な業績向上が見込まれるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)