【どう見るこの株】トライアルHDは月次売上高連続プラスで3Q高進捗率業績を買い直して7連騰

 トライアルホールディングス<141A>(東証グロース)は、前日12日に87円高の2800円と7営業日続伸して引け、売買代金でも、東証グロース市場のランキングの第5位と引き続き大賑わいとなった。同社株は、今年3月21日に新規株式公開(IPO)され、6月10日に発表した月次売上高の5月度既存店売上高が、前年同月比で連続プラスと好調に推移したことから、今年5月14日にIPO後の初決算として発表した今2024年6月期第3四半期(2023年7月~2024年3月期、3Q)業績の大幅増益と今期通期予想業績に対する高利益進捗率を見直し下げ過ぎとして直近IPO株買いが増勢となった。テクニカル的にも、直近安値からの連騰で5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しているとしてフォローの材料視されている。また今期配当は、IPO株として数少ない有配株として年間15円を予定しており、期末接近とともに配当権利取りの買い物も交錯している。

■3Q純利益は77%増益と大幅続伸し通期業績対比の利益進捗率も88%

 5月度の既存店売上高は、前年同月比5.2%増と今期に入って11カ月連続の前年同月比プラスとなった。5月は、前年同月に比べ休日が1日少なく、既存店売上高を押し下げたが、商品別では、節約志向が強まるなか品揃えと価格提案を進めたことが奏功して全カテゴリーが順調に推移し、とくに食品のカット野菜や総菜が好調で全体を牽引したことが要因となった。全店売上高は、1店舗を新規出店、3店舗を改装リニューアルオープンしたことで9.1%増とこれも11カ月連続のプラスとなった。

 一方、3Q業績は、売り上げ5372億1700万円(前年同期比10.1%増)、営業利益153億9700万円(同62.0%増)、経常利益161億6700万円(同65.9%増)、純利益94億9400万円(同77.9%増)と大幅続伸し、今期通期予想業績に対する利益進捗率は82%~88%と目安の75%を上回った。商品ミックスの改善やスマートショッピングカート「Skip Cart」やAI(人工知能)カメラなどを継続導入して生産性改善やローコストオペレーションを実現したことなどが要因となった。今6月期通期業績は、IPO時予想を据え置き売り上げ7110億6700万円(前期比8.9%増)、営業利益185億7500万円(同23.0%増)、経常利益190億4500万円(同32.6%増)、純利益107億7400万円(同33.3%増)と見込んでいる。配当は、年間15円(前期実績13円)への増配を見込んでいる。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換を示唆し最高値奪回に弾み

 株価は、公開価格1700円に対して2215円で初値をつけ上場来安値2136円へ調整したあと上場来高値3180円まで買い進まれ、その後の下値確認場面でも3月度の月次売上高発表で2935円、4月度月次売上高発表でも2973円まで上ぶれたが、3Q業績発表では6月期通期予想業績の上方修正がなかったことで25日移動平均線に上値を抑えられ2321円まで下値を探り、足元では下げ過ぎとして底上げし25日線を上抜いてミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆している。PERは26.8倍と東証グロース市場の全銘柄平均の52.2倍を下回って相対的に割安であり、上場来高値奪回に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。