ラバブルマーケティンググループは24年10月期2Q累計利益が通期予想を超過達成

(決算速報)
 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は6月14日の取引時間終了後に24年10月期第2四半期累計連結業績を発表した。前期が決算期変更で7ヶ月決算だったため前年同期との比較はできないが、前年同期間の社内参考値との比較で大幅増収増益となり、各利益は通期予想を超過達成した。主力のSNSマーケティング事業において新規受注件数、ロイヤルクライアント数とも増加して好調に推移した。不透明感や季節要因などを考慮して通期予想を据え置いたが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は安値圏でモミ合う形だが底固め完了感を強めている。好業績を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。

■24年10月期2Q累計大幅増収増益、各利益は通期予想を超過達成

 24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の連結業績は、売上高が10億92百万円、営業利益が1億45百万円、経常利益が1億55百万円、親会社株主帰属四半期純利益が81百万円だった。

 前期が23年4月~23年10月の7か月決算だったため前年同期との比較はできないが、前年同期間の社内参考値(監査法人による監査を受けていない参考値)との比較で売上高が19.0%増収、営業利益が58.5%増益、経常利益が67.7%増益、親会社株主帰属四半期純利益が32.1%増益の大幅増収増益だった。

 主力のSNSマーケティング事業において、キャンペーン案件の獲得や既存顧客へのアップセルなどが牽引し、新規受注件数、ロイヤルクライアント数とも増加して好調に推移した。事業別の売上高はSNSマーケティング事業が21.1%増の10億51百万円、DX支援事業が大型案件の期ズレの影響で11.7%減の41百万円だった。SNSマーケティング事業の売上構成比は運用支援が79.0%、運用支援ツール提供が20.2%、教育が0.8%だった。利益面では増収効果に加え、原価・販管費の未消化や生産性の向上なども寄与した。そして各利益は通期予想を超過達成した。

 主要KPIとして、SNSマーケティング事業の運用支援の新規受注件数は前年同期間比29.9%増の256件、24年4月末時点のロイヤルクライアント数(年間取引高10百万円以上の顧客)は23年4月末比5社増加して41社、SNS運用支援ツールの24年4月の合計契約件数は23年4月比11.5%増の553件、24年4月時点のARR(年間経常収益、各四半期末の月末MRRを12倍にして算出)は23年4月比11.7%増の2億66百万円だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億04百万円で営業利益が49百万円、第2四半期は売上高が5億88百万円で営業利益が96百万円だった。

 通期(23年11月~24年10月の12ヶ月決算)の連結業績予想は期初時点の計画を据え置いて、売上高が20億円、営業利益が1億円、経常利益が1億円、親会社株主帰属当期純利益が60百万円としている。参考値として、前年同期間(22年11月~23年10月)との比較では売上高は3億46百万円(20.9%)増収、営業利益は19百万円(24.5%)増益、経常利益は20百万円(25.1%)増益、親会社株主帰属当期純利益は15百万円(35.3%)増益となる。

 引き続き主力のSNSマーケティング事業における新規受注の増加などにより、高成長を継続する見込みとしている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が54.6%、営業利益が145.7%、経常利益が155.1%、親会社株主帰属当期純利益が135.8%だった。年末および年度末が需要期であることを考慮しても概ね順調な水準である。不透明感や季節要因などを考慮して通期予想を据え置いたが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は底固め完了

 株価は安値圏でモミ合う形だが底固め完了感を強めている。好業績を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。6月14日の終値は1520円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS41円47銭で算出)は約37倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS381円66銭で算出)は約4.0倍、そして時価総額は約22億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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