■ブレーキン人気、株価上昇のトリガーに
五輪の盛り上がりが、株式市場にも波及している。特に注目されているのが、新種目のブレーキン(ブレイクダンス)だ。1970年代の米ニューヨークで生まれたブレーキンは、世界中に広まるホップカルチャーとして人気を集めている。日本国内でもプロリーグが活動しており、選手たちは世界選手権で優勝するなど、パリ五輪でのメダル獲得も期待されている。
ブレーキン人気が高まれば、パリ五輪全体が株価材料として浮上する可能性がある。パリ五輪のスポンサー企業、メダル候補選手が所属する企業、スポーツ関連株、パリ五輪を生中継するテレビ局やスポーツパブ株など、幅広い銘柄に注目が集まるだろう。
■ブレーキン関連株:第一生命HDがトップランナー
ブレーキン関連株でまず注目されるのは、第一生命ホールディングス<8750>(東証プライム)だ。国内で2020年からプロダンスリーグ「第一生命D.LEAGUE」を主催しており、トップパートナーにはソフトバンク<9434>(東証プライム)が名を連ねている。さらに、メダリスト候補と目される半井重幸選手や東京五輪スケートボード銅メダリストの四十住さくら選手とも所属選手契約を締結している。D.LEAGUEの参加チームには、LIFULL<2120>(東証プライム)、ディップ<2379>(東証プライム)、セプテーニ・ホールディングス<4293>(東証スタンダード)、サイバーエージェント<4751>(東証プライム)、フルキャストホールディングス<4848>(東証プライム)、コーセー<4922>(東証プライム)、セガサミーホールディングス<6460>(東証プライム)、エイベックス<7860>(東証プライム)、KADOKAWA<9468>(東証プライム)などそうそうたる企業が名を連ねており、ブレーキンの金メダル獲得が実現すれば、これらの企業の株価も上昇する可能性は十分にある。
■阿部兄妹、四十住さくらら金メダル候補所属企業も急浮上
柔道、レスリング、体操など、日本が得意とするメダリスト候補選手が所属する企業も注目だ。柔道では阿部一二三・詩選手兄妹ら男女5選手が所属するパーク24<4666>(東証プライム)、男子体操選手2名と水泳選手が所属するセントラルスポーツ<4801>(東証プライム)、バドミントン男女3選手が所属するトナミホールディングス<9070>(東証プライム)などが候補となる。
その他にも、女子マラソン選手(前田穂波)所属の天満屋ストア<9846>(東証スタンダード)、女子レスリング2連覇を狙う選手(須崎優衣)所属のキッツ<6498>(東証プライム)、男子高飛び込み選手(玉井陸斗)所属のジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)、男子水球代表選手多数が所属する水球クラブのネーミングライツを保有するブルボン<2208>(東証スタンダード)なども候補株として挙げられる。
パリ五輪の盛り上がりは、株式市場にも大きな影響を与えそうだ。ブレーキン関連株やメダリスト候補企業の株価動向に注目したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)