東芝・双日・CBMM、世界初!ニオブチタン酸化物電池搭載電気バス試作車を公開

■超急速充電10分、従来比2倍の容量密度を実現、商業化に向け2025年春製品化目指す

 東芝、双日<2768>(東証プライム)、世界有数のニオブ生産会社であるブラジルのCBMMは、ニオブチタン酸化物を用いた次世代リチウムイオン電池を搭載した電気バスの試作車を公開した。この電池は約10分で超急速充電が可能であり、6月19日(ブラジル時間)に公開された。この電気バスはブラジル・ミナスジェライス州アラシャ鉱山で実証実験が開始され、今後3社は2025年春の製品化およびグローバル販売を目指して活動を推進していく。

 この次世代リチウムイオン電池の負極材として使用されるニオブチタン酸化物(NTO)は、従来の黒鉛と比べて2倍の理論体積容量密度を持つ。NTOを用いたリチウムイオン電池を搭載した電気自動車の走行は世界初となり、フォルクスワーゲン・トラック・アンド・バスが開発した電気バスを使用して、車両運行データの収集と商業化に向けた調整が行われる。

 NTOを用いたリチウムイオン電池の開発は、2018年から東芝、双日、CBMMの3社によって共同で進められてきた。2021年には商業化に向けた契約が結ばれ、2023年には共同販売契約も締結された。CBMMは世界最大のニオブ生産量を持ち、双日はCBMMの総代理店として活動している。3社はニオブ原料を基に次世代リチウムイオン電池「SCiB(TM) Nb」の技術開発を進めており、ブラジル・日本両国政府の協力を得てサプライチェーンの強化と事業化を推進している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■メガバンク、地銀、生保、商社、鉄鋼など厳選銘柄  日米のマーケットは、中央銀行の金融政策が「ハト…
  2. ■メガバンク株:政策金利引き上げで利ザヤ拡大  決め打ちしていいのか大いに悩ましい。メガバンク株へ…
  3. ■優待利回り高配当銘柄、優待常連銘柄も要チェック  今週の当コラムでは、株主優待制度関連株に注目す…
  4. ■サプライズ優待がもたらす、株主還元策の新たな潮流  「恐れ入りました」と脱帽する以外にない。株価…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る