【株式市場】前場の日経平均は6円安だがTOPIXは堅調、海運株や資源株、陸空運株など高い

◆日経平均は3万8626円95銭(6円07銭安)、TOPIXは2732.72ポイント(7.18ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億9092万株

 6月21日(金)前場の東京株式市場は、米国が為替操作に関する監視対象に日本を1年ぶりに加えたとされ、円安傾向が強まったものの、自動車株やゴム製品株は小高い程度にとどまり、大手商社株は軟調な銘柄が目立ち、反応は今ひとつとなった。一方、川崎汽船<9107>(東証プライム)などの海運株は中国・米国間の運賃再上昇報道などを受けて活況高となり、原油高を受けてINPEX<1605>(東証プライム)なども高い。JR各社や空運株もしっかり。日経平均は24円安で始まり、午前9時半過ぎに162円66銭高(3万8795円68銭)まで上げたが午前11時前から値を消して前引けは小安い。TOPIXは小高い。

 サイボウズ<4776>(東証プライム)が業績予想の大幅増額を受けて急激に出直り、富士急<9010>(東証プライム)は証券会社による投資判断開始やインバウンド増加などで出直り急激。デジタルガレージ<4819>(東証プライム)は発行株数の4.6%規模の自社株買いなど好感され出直り急激。フォーサイド<2330>(東証スタンダード)はAIソリューション事業への進出などで急伸。ダイドーリミテッド<3205>(東証スタンダード)は投資ファンドからの書面に反対の意を開示して注目されたが一段高となり高値更新。ストレージ王<2997>(東証グロース)は制限値幅の臨時拡大を受けて一段高となり株主優待の開始などで3日連続急伸。

 新規上場のMFS<196A>(東証グロース)は368円(公開価格は400円)で初値をつけ、上値371円、下値321円の間で売買されて前引けは366円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は6億9092万株、売買代金は1兆7804億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は927銘柄、値下がり銘柄数は655銘柄。

 東証33業種別指数は26業種が値上がりし、海運、保険、陸運、鉱業、石油石炭、空運、証券商品先物、小売り、パルプ紙、サービス、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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