【狙い場・買い場】大日精化工業は純益最高を更新見通し、上振れの可能性も、PER7倍台

狙い場・買い場

大日精化工業<4116>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。最高純益更新見通しで割安感があり注目したい。

同社は、化成品事業、化学品事業、高分子事業、印刷総合システム事業を行っている。化成品事業では、無機・有機顔料、各種着色剤、情報記録関連材料の製造・販売を行っている。化学品事業では、各種合成樹脂着色剤・コンパウンド、各種コート材の製造・販売を行っている。高分子事業では、高分子製品、天然高分子製品の製造・販売を行っている。印刷総合システム事業では、各種印刷インキの製造・販売及び事業に付帯する商品とサービスを提供している。そのほか、グループ各社への不動産賃貸及び金融事業等を行っている。

今2016年3月期第・2四半期業績予想は、売上高840億円(前年同期比2.9%増)、営業利益53億円(同1.9%増)、経常利益56億円(同1.5%増)、純利益36億円(同5.9%増)を見込んでいる。

通期業績予想は、売上高1680億円(前期比3.1%増)、営業利益100億円(同7.9%増)、経常利益103億円(同2.8%増)、純利益67億円(同18.3%増)と最高純益更新を見込んでいる。年間配当は14円(同1円増)と連続増配を予定している。

第1四半期で汎用顔料の販売は低調に推移したが、トナー関連の製品は好調を持続。第1四半期営業利益は29億円(前年同期比5.5%増)着地と中間期計画に対する進捗率が54.7%で業績は順調に推移している。

株価は、5月19日につけた年初来高値674円から9月29日につけた年初来の安値498円まで調整を挟んで上昇。5日移動平均線が25日移動平均線を上抜きミニゴールデンクロスを示現。インドネシアで食品などの消費材に使われるパッケージ用グラビアインキの需要がこの数年で大幅に増加しているが、7月末にインドネシアの現地法人における生産設備増設工事が完了。稼働を開始しており東南アジアでの展開に期待がかかる。第1四半期業績は順調で通期業績予想の上方修正、配当増額含みと観測されており、11月10日に予定されている第2四半期決算の発表に対する期待感はある。今期予想PER7倍台・PBR0.67倍と割安感があり、配当利回り2.5%と利回り妙味がソコソコある。水準訂正高が続くか注目したい。

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