リコー、関西大学と共同で超小型衛星「DENDEN-01」に宇宙用ペロブスカイト太陽電池を搭載

■国内初の実用モジュールで宇宙実証、発電量や耐久性を評価

 リコー<7752>(東証プライム)と学校法人関西大学は6月25日、関西大学が開発した超小型衛星「DENDEN-01」にリコーの宇宙用ペロブスカイト太陽電池が搭載されると発表。これは、国内初となる実用的なペロブスカイト太陽電池の直列モジュールを用いた宇宙実証となる。

 「DENDEN-01」は、今秋に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた後、約半年間のペロブスカイト太陽電池の評価が行われる予定。今回の宇宙実証では、衛星の傾きと照度に対する発電量や、宇宙空間での耐久性を評価し、取得したデータは関西大学、JAXA、リコーの三者で検証予定。

 従来の衛星用太陽電池には、重量が重く打ち上げにコストがかかる、宇宙線による劣化、十分な太陽光が当たらないと発電できないなどの課題があった。一方、ペロブスカイト太陽電池は、低照度での高い発電量、宇宙線への高い耐久性、将来的にはフレキシブル化や軽量化も可能な素材であることから、宇宙空間での活用も期待されている。

 リコーは、2017年からJAXAの「宇宙探査イノベーションハブプロジェクト」に参加しており、宇宙用ペロブスカイト太陽電池の開発でノウハウを培ってきた。「DENDEN-01」搭載のペロブスカイト太陽電池モジュールは、衛星に取り付けやすい設計になっており、リコーは今回の実証実験を通じて、早期の市場投入に向けて開発を加速していく予定。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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