建設技術研究所が3日続伸、「管路内水位観測システム」千葉県柏市のウェブサイトで一般公開、降雨情報をリアルタイムに提供

■ゲリラ豪雨などの季節に入って注目強まる様子

 建設技術研究所<9621>(東証プライム)は6月26日の後場寄り後に一段と強含んで5140円(120円高)まで上げ、3日続伸基調となっている。24日付で、「当社がシステム開発を行った『管路内水位観測システム』が千葉県柏市のウェブサイトに一般公開された」と開示しており、ゲリラ豪雨などの季節に入って注目強まる様子となった。中段もちあい相場の中で再び出直りを試す動きとなっている。

 同社と千葉県柏市が協力して開発した「管路内水位観測システム」が柏市オフィシャルウェブサイトに一般公開された(公開日6月4日)。このシステムを活用して雨水管・河川などの水位情報や降雨情報を市民の皆様へリアルタイムに提供することにより、早期の適切な避難行動を支援する。

 発表によると、近年、日本全国でゲリラ豪雨など突然の激しい雨が増加し、都市部での内水氾濫とそれに伴う浸水被害が頻発している。千葉県柏市でも、建物の浸水や道路の冠水など、市民の日常生活や経済活動に深刻な影響を与える被害が発生している。これまで河川の水位情報は国土交通省や千葉県から提供されてきているが、都市部の浸水リスク情報のリアルタイムでの提供は困難な状況だった。

 同社は、千葉県柏市上下水道局協力のもと、市内で過去に浸水被害を受けた地点のマンホールにリアルタイム水位観測計を27箇所設置し、当社の汎用クラウド流域防災情報OS「RisKma」を活用して得られるデータと気象庁の降雨データ、国土交通省および千葉県の河川観測データを組み合わせることで、豪雨予測時にリアルタイムで最新の浸水情報を入手できる「管路内水位観測システム」を開発した。これにより指定緊急避難場所への適切な避難行動や自家用車の安全な高地への移動などの初期対応が可能になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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