NTTデータ、Microsoft Azure上で日本語大規模言語モデル「tsuzumi」の提供開始、11月以降、日本国内でクラウドサービスとして利用可能
■日本語処理能力に優れたAI、11月からクラウド上で利用可能
NTTデータグループ<9613>(東証プライム)のNTTデータは6月27日、2024年11月以降、マイクロソフトの「Model-as-a-Service(MaaS)プラットフォーム」上で大規模言語モデル「tsuzumi」の提供を開始すると発表。この新サービスにより、利用者はAzureサービスの一部としてtsuzumiを迅速に活用でき、Azure AI Studio上でのチューニングやビジネスアプリケーション開発が可能となる。2024年6月時点で、同プラットフォーム上でLLM提供ができる企業は世界で10社のみであり、アジアではNTTデータが唯一の企業である。
NTTデータは、2019年にNTTとマイクロソフトが戦略的提携を発表して以降、両社の連携を深化させてきた。今回の発表は、これまでの協業の成果を基に、tsuzumiをより使いやすい環境で提供することを目的としている。tsuzumiは、NTT研究所が40年にわたって蓄積した自然言語処理技術を基に開発された大規模言語モデルであり、日本語と英語に対応し、特に日本語処理能力に優れている。さらに、少ないリソースでのチューニングが可能であり、業界・業務特化型生成AIとしての利用が期待されている。
NTTデータは、Azureマーケットプレイス上でtsuzumiを販売し、MaaSとしてのサービス提供を行う予定。これにより、利用者はAzureのマーケットプレイスからtsuzumiを契約し、Azure AI Studio上でのチューニングやプロンプトエンジニアリングを用いたビジネスアプリケーションの開発とサービス提供が可能となる。tsuzumiの売上目標は2027年度に1000億円を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)