JR西日本グループ、鉄道設備メンテナンスに人型ロボット活用、高所作業の効率・安全性を大幅に向上

■作業人員3割削減、労働災害ゼロを目指す

 西日本旅客鉄道(JR西日本)<9021>(東証プライム)と株式会社人機一体、日本信号<6741>(東証プライム)は6月27日、鉄道設備メンテナンスにおける技術革新として、多機能鉄道重機の使用を開始すると発表。高所での重作業を行う人型ロボットを搭載し、労働力不足に対応することを目的としている。2020年から開発を進めてきたこの重機は、2024年7月から西日本電気システム株式会社が営業線でのメンテナンスに使用する予定。

 この多機能鉄道重機は、広範囲移動を可能にするブームや操縦装置を備えた操縦室を搭載し、道路と線路の両方を走行できる特徴を持つ。インタラクティブな操作が可能で、最大40kgの重量物を把持し、最大12mの高所作業が遠隔操作で行える。また、架線支持物の塗装や支障樹木の伐採といった作業に対応し、今後もさらに多様なツールの開発を進める予定。

 この導入により、生産性の向上や安全性の確保が期待されている。作業に要する人手を約3割減少させ、機械化により労働災害(墜落・感電)ゼロを目指していく。性別や年齢に関わらず、高所での重作業に従事できる就業環境を創出することができる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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