KDDIとNICT、大規模言語モデルの共同研究を開始、ハルシネーション抑制やマルチモーダルデータを扱う高性能LLM開発

■600億件超のデータ活用、日本語特化型AIの信頼性向上へ

 KDDI<9433>(東証プライム)と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、7月1日に大規模言語モデル(LLM)に関する共同研究を開始したと発表。同研究では、NICTの600億件以上のWebページデータとKDDI総合研究所の技術を活用し、ハルシネーション抑制やマルチモーダルデータ処理が可能な高性能LLMの開発を目指していく。

 同共同研究は、総務省・NICTが推進する国内LLM開発力強化プロジェクトの第1弾である。KDDIは日本語汎用LLMに適したハルシネーション抑制技術の高度化や、地図画像と建物情報などのマルチモーダルデータ処理技術の研究開発を担当する。一方、NICTは学習データの開発・提供とLLMの事前学習及び評価を担う。

 この取り組みにより、対話システムや雑談システムにおけるLLMの信頼性向上が期待される。また、位置関係の把握が可能になることで、通信事業者の顧客対応における問題箇所の迅速な特定や通信品質の改善にも貢献すると見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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