【引け後のリリース】IHIが神戸製鋼所から超々臨界圧石炭火力発電ボイラ受注

引け後のリリース

■世界最高水準の環境対策技術などで安定的なベースロード電源に

 IHI<7013>(東1・売買単位千株)は9日付で、世界最高水準の石炭火力発電技術と環境対策技術を導入した超々臨界圧石炭火力発電ボイラを神戸製鋼所<5406>(東1)から受注したと発表した。

 発表によると、石炭火力発電は、高い発電効率と優れた環境性能の設備を用いる上で、燃料の供給安定性や優れた経済性、また、長年の運用実績にもとづく高い信頼性により、今後も国内の重要なベースロード電源としての役割を期待されている。

 今回受注したUSCボイラは、蒸気を超高温・超高圧化することで発電効率を高め、燃料の使用量と二酸化炭素の排出量を抑制することが可能。また、国内最高水準の環境規制値を達成するために、排煙脱硝装置、ガスガスヒータ装置も同時に納入し、煙突から出る排ガスをクリーンにし、大気環境の保全に大きく貢献する。

 神戸製鋼が神戸製鉄所(兵庫県神戸市灘区)内に火力発電所を建設するプロジェクト向けで、運転開始は 1基目が2021年度、2基目が2022年度の予定。IHIは、同社向けに大型石炭火力発電ボイラを2004年に納入しており、既設機の効率、運用性が高く評価され受注に至った。

 株価は2015年6月の610円を年初来の高値として長期調整相場となっており、中国株の波乱を契機とした全体相場の急落局面では、9月29日に一時300円まで下押した。しかし、9日は366円(15円高)となり5日続伸。テクニカル的には25日移動平均と5日移動平均が出直る形でクロス(交差)し、調整一巡の形になりつつある。

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