【株式市場】日経平均は443円高、為替介入できずの見方で後場一段と上げ3か月ぶりに4万円台を回復

◆日経平均は4万74円69銭(443円63銭高)、TOPIXは2856.62ポイント(32.34ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し18億5011万株

 7月2日(火)後場の東京株式市場は、なだらかな円安なら為替介入は入らないとの見方が優勢になったようで、TDK<6762>(東証プライム)や村田製<6981>(東証プライム)が一段高となり、ホンダ<7267>(東証プライム)も14時半頃に損保による保有株売却報道が出るまでは一段高となった。海運株も一段と上げ、コンテナ運賃の回復など材料に川崎汽船<9107>(東証プライム)は8%高、三菱重<7011>(東証プライム)も一段と強含んで高値更新幅を拡大した。日経平均は次第高となり、14時にかけて482円42銭高(4万113円48銭)まで上げ、大引けも上げ幅400円台のまま3日続伸。3月29日以来、約3か月ぶりに4万円台を回復した。

 後場は、半導体株に持ち直す銘柄が増え、東京エレク<8035>(東証プライム)は13時半頃から小高くなって堅調に推移。ミネベアミツミ<6479>(東証プライム)は円安効果への期待などで一段高。ワットマン<9927>(東証スタンダード)は衣料のリサイクル・リメイク産業を育成との経産省方針など材料視され一段と出直り拡大。平山HD<7781>(東証スタンダード)は1日発表の中期計画など好感されて出直り急激。リグア<7090>(東証グロース)は業務提携が好感され3日連続ストップ高。Recovery International<9214>(東証グロース)は1日から発行株数の4.95%規模の自社株買いを開始のため注目集まり急伸。

 2日新規上場となったPRISM BioLab<206A>(東証グロース)は取引開始後に489円(公開価格450円の8.6%高)で初値をつけた後急伸してストップ高の569円(同26%高)まで上げ、前引けも初値から80円高のストップ高。後場は大引けまで買い気配を続けてストップ高となった。

 東証プライム市場の出来高概算は18億5011万株(前引けは8億8988万株)、売買代金は4兆5345億円(同1兆1347億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は864(前引けは840)銘柄、値下がり銘柄数は720(同737)銘柄。

 東証33業種別指数は鉄鋼、パルプ紙を除く31業種(前引けは26業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、鉱業、保険、精密機器、証券商品先物、石油石炭、銀行、卸売り、機械、医薬品、その他金融、その他製品、サービス、電気機器、小売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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