■政策保有株の解消による資金余力拡大なども好感の様子
三菱重工業<7011>(東証プライム)は7月3日、8日続伸基調で始まり、取引開始後は1904.0円(76.0円高)まで上げて実質的な上場来の高値を2日続けて更新している。日本のエネルギー政策や防衛政策に関連する中核銘柄として、海外勢が日立製作所<6501>(東証プライム)とともに注力しているとの見方があり、宇宙ロケットH3の打ち上げ成功や、アンモニア分解から得られる水素を船舶の動力源に利用できるソリューション開発で米企業との提携などが手掛かり材料視されてジリ高を続けている。
また、造船部門などは円安が追い風になるため、財務省がなかなか為替介入に踏み切らないことも買い材料の一つになっている様子。「政策保有の三菱商事株を全株売却、395億円」(日経電子版6月27日)と伝えられるなどで、政策保有株の持ち合い解消による資金余力の拡大への期待も言われている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)