神鋼商事が上場来の高値を更新、日銀短観や日米株価の最高値を受け景気敏感株としての期待も強まる

■神戸鋼の「低CO2高炉鋼材」や「グリーンアルミニウム原料」で競争力に期待

 神鋼商事<8075>(東証プライム)は7月4日の後場一段と強含み、13時40分を過ぎて8370円(340円高)をつけて2日ぶりに実質的な上場来の高値を更新している。日銀が1日に発表した6月の日銀短観で「大企業・製造業DI」が2四半期ぶりに改善した上、米S&P500株価指数が2日続けて最高値を更新し、TOPIX(東証株価指数)と日経平均も4日は最高値に進んだため、日米の景気に明るい兆しが示された恰好。景気敏感株としての側面にも期待が強まっている。

 取り扱い商材の競争力に期待する様子もある。神戸製鋼所<5406>(東証プライム)の5月発表で、高炉工程におけるCO2排出量を大幅に削減した低CO2高炉鋼材『Kobenable Steel』を国内で初めて商品化し、当該鋼材が24年5月13日付で国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録され、グリーンスチールのNETIS登録は業界初になるとした「低CO2高炉鋼材」や、日産自動車<7201>(東証プライム)向けに提供しているグリーンアルミニウム原料を適用したアルミ材の適用拡大の方針などを受け、高付加価値化の促進などが期待されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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