出光興産、東京大学、大阪大学、産総研が共同で世界最高性能の常温・常圧アンモニア電解合成を実現

■100年以上の歴史を持つ従来法を20倍超える画期的な技術

 出光興産<5019>(東証プライム)、東京大学、大阪大学、産総研の共同研究チームは7月4日、常温・常圧でのアンモニアの連続電解合成において世界最高性能を達成したと発表。この革新的技術は、空気中の窒素と水から、再生可能エネルギー由来の電気を用いてアンモニアを製造することを可能にし、製造工程におけるカーボンフリー化に大きく貢献する。

 研究チームは、東京大学が開発したモリブデン触媒を応用し、電極の単位面積当たりのアンモニア生成速度を従来技術の約20倍に向上させた。この成果は、100年以上使用されてきたハーバー・ボッシュ法に代わる新たな製造方法として期待される。

 同研究開発はNEDOのグリーンイノベーション基金事業の一環として実施されており、今後はコスト競争力の高い量産化技術の確立を目指して開発を進める予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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