■「路線価」による地価上昇や株価の最高値などで高額消費は好調の見方
三越伊勢丹HD(三越伊勢丹ホールディングス)<3099>(東証プライム)は7月5日、一段と上げて9日続伸基調となり、午前11時を過ぎて6%高の3487円(209円高)をつけて約1か月ぶりに上場来の高値を更新している。SMBC日興証券が目標株価を1100円引き上げて3800円に見直したと伝えられているが、1日に発表した6月の月次売上高「国内百貨店事業・売上速報」が三越と伊勢丹の合計で前年同期比24.2%増加して好調だったこと、さらに同日発表の「路線価」による土地の値上がり、足元の株価の最高値更新などを受け、高額消費は好調に推移するとの見方が出ている。
1日に発表した6月の「国内百貨店事業・売上速報」は、「これまで同様に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾・時計、化粧品などが好調。気温上昇に伴い、サングラス、ブラウス、パンツ等の夏物アイテムへの関心も高かった」とし、「伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店を中心に、引き続き高付加価値商品の売上が牽引し、売上前年比は(株)三越伊勢丹計で124.2%、国内百貨店計で119.0%であった。また、両本店・三越銀座店の3店舗共に12ヵ月連続で2018年度を上回る実績で推移している」とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)