■ただ、コストまだ3倍以上とかで「夢を買う相場」にとどまる様子
G-FACTORY<3474>(東証グロース)は7月5日の後場、買い気配のままストップ高の681円(100円高、17%高)で始まり、朝の取引開始後にストップ高で売買された後ほとんど買い気配のまま急伸相場となっている。飲食店向けのリー―スやコンサルティング、廉価うなぎ店「宇奈とと」の多店舗展開などを行い、4日、「水産庁でウナギの完全養殖の実用化に向けた研究状況の報告会が開かれ」(NHKニュースWEB7月4日20時33分)たと伝えられ、期待が強まったと見られている。
もっとも、水産庁での研究状況は、「ウナギを卵から育てる場合、生産コストが高くなることが課題で現在はシラスウナギ1匹あたり1800円余りのコストがかかる」、「天然のシラスウナギと比べると、まだ3倍以上の価格差があり、実用化に向けてさらにコストを削減する技術を研究している」(同)という。「事業化」にはまだ遠い段階のようで、株式市場関係者からは、G-FACTORYのストップ高は「夢を買う相場」との見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)