【マーケットセンサー】日経平均、史上最高値更新で投資家心理を刺激

■政治的動向が市場を左右する7月、サマーラリーは続くか?

 日経平均株価は史上最高値を更新し、TOPIXも1989年以来の高値を記録した。猛暑の天気同様に、相場も早くもサマーラリーに突入しているようだ。投資家心理が煽られる中、「八百屋の店先に並んだ大根以外はすべてカブは買い」との声が聞かれるほど、株価上昇への期待が高まっている。相場は上昇の理由を後から見つける「理屈は後から貨車でくる」というムードだ。

 米国大統領選のテレビ討論会でのバイデン候補の敗北、トランプ候補の再選期待が株価を押し上げる要因となっている。また、英国とフランスの選挙結果やイランの大統領選挙も市場に影響を与えている。日本では、東京都知事選で小池百合子知事が3選し、岸田首相の自民党総裁選再選への影響が注目されている。これらの政治的動向が市場にとってのカタリストとなり得るのだ。

 1989年の「ベルリンの壁」崩壊が日経平均株価の高値を牽引したように、現在も政治的要因が相場を左右している。7月30日と31日に開催される日米中央銀行の金融政策決定会合が最大のカタリストとなるだろう。金融政策の決定が市場のトレンドを決定し、株価の流動性を高めることが期待される。グロース株とバリュー株のせめぎ合いが続く中、全員が勝ち組となることが望ましい。まさに「理屈は後から貨車でくる」という状況が続くことが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る