■フォトブック事業は少子化対策も追い風、フューネラル事業は再拡大の余地
アスカネット<2438>(東証グロース)は7月9日、急伸相場となり、取引開始後に16%高の693円(93円高)まで上げた後買い気配のままストップ高の700円(100円高、17%高)に達し、約3か月ぶりに700円を回復している。遺影写真加工の最大手で、写真スタジオやブライダル施設などのフォトブック制作、特許技術による空中結像ディスプレイ事業の3事業を展開。8日午後、「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表し、改めて注目集中となった。
売り上げ構成比は、フォトブック事業が51.4%、遺影写真加工などのフューネラル事業が46.6%、空中ディスプレイ事業が2.0%(2024年4月期)。今期・2025年4月期の連結業績見通しは、売上高を77億20百万円(前期比9.7%増)、営業利益を5億20百万円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益を3億24百万円(同51.7%増)と計画する。
フォトブック事業はコロナ禍を脱して回復傾向を見せており、海外旅行者数の回復や少子化対策によるブライダル件数の動向などが注目点と見られている。フューネラル事業では、今期から手薄だった業界団体への加入により、シェア拡大への足がかりを確保したことで、中期的に新たな拡大の可能性が出てきた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)