■2023年の実証実験から事業化、5年以内に東京23区全域へ拡大
住友商事<8053>(東証プライム)と白洋舍<9731>(東証スタンダード)は7月9日、洗濯代行事業「洗濯のアライさん」を開始したと発表。顧客はLINEで申し込みを行い、回収日の午前10時までに洗濯物を玄関先に置いておけば、その日のうちに洗って畳んだ状態で返却される。洗濯と畳みを一括して行うことで、他の類似サービスとの差別化を図っている。特に共働き世帯を主要な利用層と見込んでいる。
同サービスは東京都渋谷区、新宿区、世田谷区でスタートし、徐々に対象地域を拡大していく予定である。料金体系は、決まった曜日と時間に預ける定期プランが週2980円、スポット利用や羽毛布団の洗濯は1回3500円となっている。また、家族4人分の衣類やシーツなど2日分が入る容量35リットルの専用バッグを使用し、盗難対策として回収時にプラスチック製の使い捨て鍵を使用し、返却時には未開封を証明するシールが貼られる。マンションの場合は対面でのやりとりが行われる。
同事業は、2023年8月から渋谷で実証実験を行い、延べ数百人が利用し、5~7割のリピート率を確認したことから開始された。今後5年以内に事業地域を東京23区とその周辺都市に拡大し、将来的には地方の主要都市も対象にする計画。また、洗濯以外の家事サービスも提供し、売上高100億円の事業に育てる目標を掲げている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)