サッポロHDは大きく出直って始まる、投資ファンドが不動産子会社の分離上場を提案とされ注目再燃

株式市場 銘柄

■3Dインベストメント、不動産事業の売却に関する書簡と伝えられる

 サッポロHD(サッポロホールディングス)<2501>(東証プライム)は7月10日、大きく出直って始まり、取引開始後は6%高の6099円(372円高)まで上げて約3か月ぶりに6000円台を回復している。シンガポールに拠点を置く投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが「9日、投資先のサッポロホールディングス(HD)の株主に向けた書簡を公表した。サッポロが検討している不動産事業の売却について、不動産子会社のサッポロ不動産開発を分離上場(スピンオフ)することなどを示した」(日経速報ニュース7月8日夕方)と伝えられており、注目が再燃している。

 報道によると、「恵比寿ガーデンプレイスや新宿ライオンなど3物件は資産価値が向上する余地があるとしてサッポロ不動産開発に残し、サッポロ不動産開発を分離上場すべきだとした」「一連の切り離しでサッポロHDの時価総額が約6割上昇するとした」という。ただ、株式市場関係者の中には、サッポロのビールはコンビニに置いていない店舗もあるなど不人気が目立つとして、酒類と飲料を軸にして他社との競合に勝てるかわからない、と心配する声もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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