■日経平均一時900円安の中、投資の基本に立ち返って好業績を見直す
サイゼリヤ<7581>(東証プライム)は7月18日、再び上値を追う相場となり、取引開始後に7%高の6190円(430円高)まで上げて約3か月ぶりに戻り高値を更新し、株式分割を考慮した2000年以降の最高値6320円(2023年11月)に向けて出直っている。為替の円高に加え、第3四半期決算(2023年9月~24年5月・累計、連結)は売上高が24%増、営業利益は2.8倍などと業績好調。日経平均が一時900円安の中、投資の基本に立ち返って好業績などが見直されたとの見方が出ている。
7月10日に株主優待の廃止と配当の増額を発表し、受け止め方が分かれる様子もあったが、16日には、大和証券が同社株の目標株価を800円引き上げて7300円に設定と伝えられ、17日には、みずほ証券が同社株の目標株価を400円引き上げて7200円に設定と伝えられた。機関投資家は配当に一本化する方が投資運用上の都合がよく、優待券は計上処理に悩むとされるため、とりわけ機関投資家からの評判がいいようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)