■従来の検査は体への負担が大きく設備ある病院は限られるのが現状
WOLVES HAND(ウルブズハンド)<194A>(東証グロース)は7月19日、一段と出直って始まり、取引開始後にストップ高の1149円(150円高、15%高)で値が付いた後そのまま買い気配となっている。午前8時30分にがん免疫療法の研究開発などを行う株式会社Cancer Precision Medicine(神奈川県川崎市)との間で「獣医療分野におけるリキッドバイオプシーによるがんの早期発見に関する共同研究契約」の締結を発表し、買い材料視されている。
発表によると、イヌやネコなどの動物も高齢化するとがんに罹患しやすくなり、X線やCT/MRI装置を用いた検査が行われているが、体への負担が大きく頻繁な受診が難しいことや、装置を備えた限られた病院でしか実施できない。このため、より簡便かつ精度の高いがんの検査法が求められている。リキッドバイオプシーは、血液などの体液を用いて疾患の診断や治療法の選択、治療効果の予測などを行う技術で、従来の組織生検に比べて身体への負担が少なく繰り返し検査を行うことができ、全身の状態をリアルタイムに調べられるという。
WOLVES HANDは動物の高度医療に取り組み、6月20日に株式を上場。初値は875円(公開価格770円の14%高)で、同月27日に1641円の高値をつけた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)