横浜ゴム、米グッドイヤー社の鉱山・建設用タイヤ事業を約1294億円で買収
- 2024/7/23 07:40
- IR企業情報
■「YX2026」計画に沿った戦略投資でOHT事業を拡充
横浜ゴム<5101>(東証プライム)は7月22日、米国のThe Goodyear Tire&Rubber Companyの鉱山・建設用車両向けタイヤ(OTR)事業を約1294億円で買収する契約を締結したと発表。今回の買収は横浜ゴムの新中期経営計画「YX2026」の一環であり、戦略的なM&Aを通じて成長を加速させる目的。OTR事業の市場規模は約4兆円で、市場成長率は年6%と予測されており、今回の買収により横浜ゴムは農業用途以外の分野でも強力な商品ラインアップを整えることができる。
グッドイヤー社のOTR事業は2023年度の売上高が約954億円、EBITDAが約181億円であり、安定した収益性を持つ。グッドイヤーのOTR事業は幅広いタイヤラインアップと高度な技術力を有しており、これにより横浜ゴムは新たな顧客層にアプローチし、市場シェアを拡大することが期待される。今回の買収により、横浜ゴムは日本と豪州のOTR専用工場を取得し、商品ポートフォリオの強化を図ることができる。
横浜ゴムは今回の買収により、グッドイヤーの技術力とブランド力を取り込み、全てのOHTカテゴリーにおいて強力な商品ラインアップを提供することが可能となる。これにより新商品の開発や生産、品質管理においてシナジー効果が期待され、企業価値の向上を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)